特集 一度は見たいユニークな整備工場レポート

潜入!イマドキの自動車整備工場!!~洗練と清潔。最先端と匠の技~
Vol.1

潜入!イマドキの自動車整備工場!!
~洗練と清潔。最先端と匠の技~(2/2)

「データを読んで、修理・交換の必要があるかを判断するのは、
メカニックの経験」

日本全国から300人以上が集まった〈テクニシャン部門〉で優勝した長谷川さん。

日本全国から300人以上が集まった〈テクニシャン部門〉で優勝した長谷川さん。

 ボルボ・カー・ジャパンが2年に1度行う〈アフターセールス技能競技大会〉で、2014年度優勝者となったメカニックの長谷川太一さんに詳しく話を聞きました。

「OBDの診断は絶対ではありません。OBDは、細かな変化も、異変として察知します。データを読んで、修理・交換の必要があるものなのかを判断するのは、メカニックの経験です」

 豊富なデータから何を読み取るかのかが現代のメカニックに求められる能力だと語る長谷川さん。オーナーとのコミュニケーションの重要性、その結果の総合的な判断についてもお話をうかがいました。

「実際に、このタイミングで直すべきかどうかの判断が、我々メカニックの腕の見せどころでもあります。まず、お客様が普段どのようにクルマに乗っているのかをしっかりと伺ったうえで、適切な交換時期を考えます。まだ1年もつと判断できれば、『今回の車検のタイミングではなく、1年後に交換しましょう』とご提案させていただいています」

 例えばブレーキパッドやタイミングベルトは、部品そのものが削れたり劣化する特性をもっています。ですので同じ磨耗状況でも、週末だけクルマに乗るオーナーと、平日の通勤にも使うオーナーとでは当然交換時期が大幅に変わるということです。日々の利用状況は、やはり直接ヒアリングするのが第一とのこと。

「必要事項を確認する点検整備は最低条件であって、コストを含め、お客様に快適なカーライフをご提供していくこともメカニックの務めなんですよ」

 どんな最新テクノロジーも、それを使いこなせる知識と技術、さらにコミュニケーション能力があってこそ、ということを改めて感じさせるお話でした。

オーナーと言葉を交わすメカニック。オーナーがどういった乗り方をされているのかの情報収集と整備の提案をします。

オーナーと言葉を交わすメカニック。オーナーがどういった乗り方をされているのかの情報収集と整備の提案をします。

今回のユニークな整備工場
ワイズカーセールス
ワイズカーセールス
神奈川県横浜市西区楠町12-10
TEL:045-311-5021

1954年創業で今年60年を迎えた老舗。二輪車の販売・整備を経て、20年近くマツダとボルボのディーラーとして営業。本店ではショールームと整備工場を併設。きめ細やかなサービスが社風として継承されている。

この特集の連載