マツダ RX-8(2004年式、8万5千～9万km)の車検実績

【エアコンが効かない修理】
以前、当店で車検をされたお客様から「エアコンが効かなくなったので点検して欲しい。」との事で、お車をお預かりさせていただき原因を探ってみました。2か月前の車検でエアコンガスクリーニングを行っており、ガス量が少なかったのですが様子を見ていただく事でその時は終えておりました。
まず状態を確認しましたが、エアコンガス規定量450ｇに対し20gしか入っておらず、システムのどこかからガス漏れの可能性が高いです。ガス漏れの場合はガスと一緒に回っているオイル漏れの形跡（又は蛍光剤）がある為ほとんどが目視で確認できます。室内ユニット内部のエバポレーターの場合は目視出来ない為、エアコンの排水にオイルが混入し白っぽい排水が出てないか確認します。

今回の場合はコンプレッサーとコンデンサー間の高圧ホースからガス漏れしておりました。
※高圧ホースからコンプレッサーオイルの滲みがあります。

コンプレッサーで圧縮された高圧高温のガスをコンデンサーへ送るホースですがシステム内で一番過酷な条件に置かれているホースです。アルミのパイプとゴム製のホースを繋いでいるジョイント部分から漏れておりました。

※高圧ホースを交換しました。

早速、部品を新しいホースに交換しました。更にコンプレッサーのマグネットクラッチリレー・ファンリレーも抵抗がやや大きくなっている為、予防的に4個全て交換させていただきました。部品交換後、真空引きを行いそのまま数時間放置してシステム内部の除湿乾燥とリークが無いか確認します。その後エアコンガス、コンプレッサーオイルを規定量充填します。又、今回は蛍光剤入りのリークストッパー(漏れ止め添加剤）を予防的に注入しました。
※200Ω測定で限りなく0に近い方が良いです。

※真空状態で数時間様子を見ます。

作業後の確認ではエアコンの吹き出し口温度が、8.4℃まで冷えるようになりました。一般的に134aガスのエアコンは10℃まで下がれば良い方と言われており、8.4℃は上々の冷え具合と言えます。（作業時のPIT内気温は35℃）
※吹き出し口に温度計を差し込んで測定します。

更に翌日、再度点検をしガス圧に異常が無ければ作業は全て終了です。
夏場はエアコンが効かないとしんどいですし、雨の日は除湿しない為窓ガラスが曇るなど運転に支障をきたします。エアコンが直ってこれで快適に安全に運転できますね♪ありがとうございました(*^-^*)
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